SMBC信託銀行 マンスリーレポート 2021/03
サマリー
見通しは先月の中立からやや強気に引き上げられた。
弱気ー◆ー中立→◆ー強気
2月振り返り
- 2月の米国株は上昇。
- 中旬にかけて米主要企業の堅調な業績発表が後押しとなった。
- 米国内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少。
- 主要3指数(ダウ、ナスダック、S&P500)とも過去最高値を更新。
- 下旬にかけて米金利上昇を受けハイテク関連銘柄の割高感が意識されて株価の重しとなり、上昇幅を削った。2月はグロース株への売りが膨らんだ。
※グロース株とは将来性が買われている成長株のことで、しばしば割高(現時点での企業の価値よりも過大評価され株価が高い)になる。
一般的にハイテク関連銘柄もグロース株に含まれる。
割高株は市場の防御反応として真っ先に売られがち。
代わりにバリュー株(割安株)や景気敏感株(景気循環株)などが買われる。
3月予想
- 米金利が一段高となった場合、株価にも追加の悪影響は避けられないだろう。
- 一方で米企業の一株当たり利益(EPS)の改善傾向は維持されると見込まれる。
- バイデン政権と米連邦準備理事会(FRB)が米景気を支援する姿勢に揺るぎはない。
- 株価が下振れた場合も一時的にとどまると想定。
- 上振れリスクとしては、ワクチン普及ペースの加速が挙げられよう。
ちわひ今月の予想
3月前半はまだ2月後半と同じように米金利(10年最利回り)が株価を大きく左右するが、周辺の経済状況はよいニュースが多いので、3月後半になってくると仮に金利が上がっても折込が始まっておりその影響がだんだんと弱くなると予想。
このレポートが言うように、金利上昇による下振れリスクは限定的で、上振れリスクの可能性の方が高いと予想。
※リスクとは、変動の度合いが大きいことを意味し、必ずしもマイナスの意味だけではない。ここでいう上振れリスクとは、「株価上昇の可能性」のこと。
参考
SMBC信託銀行のこのレポートを参考にしています。
月初に更新され、その月の見通しを見ることができます。
(固定URLで内容が最新のPDFファイルに更新され、古い内容は消えていきます)
https://www.smbctb.co.jp/rates_reports/pdf/global_research_monthly.pdf
PDFファイルのリンク元はこちらです。