投資の必要性
今回は投資の考えを適度に人生に組み込むのはとても大事だということとを言語化・図式化してみたいと思います。
そのためにはちわひが作ったこのダイアグラムを使います。
人間の行動原理
人間の行動原理は欲求の実現、快楽の追求の連続です。
快楽とは楽しい、嬉しい、美味しいといったプラスの快感だけでなく、苦痛、不安、恐怖といったマイナスの感覚から遠ざかることも含みます。
快楽はあなたの脳内の出来事で、常にあなたは快楽への欲求を抱いています。
満たされて快感の波が過ぎ去るとまた新たな快楽への欲求が生まれます。
ノーコスト最短コース
上の図で「欲求→快楽」とダイレクトに繋がっていますが、これが最も短絡的で楽なコースです。
特に努力も出費もせずに得られる快感には、無条件に褒められたり認められる、無条件に施されるなど確かに存在しますが、まれです。
ノーコストでは快楽は得られない
やはり無条件に快楽だけを貪ろうなんて虫のいい話はそうそうありません。
快楽を得るためには何かを払う必要があります。
では手持ちのリソース(資源)から何を支払いましょうか。
手持ちのリソース
大きく分けて4つあります。
お金、時間、体力、気力(精神力)です。
体力と気力は完全に分けることはできませんし、お互いに関わり合っていますので「労力」とまとめてしまってもいいですが、世の中には肉体労働、知的労働とざっくり別れていたりしますし、年齢によって体力と気力の充実度のバランスが変わったりもしますので、分けて考えた方が使うときの判断がしやすいです。
消費型欲求実現コース
快楽のために手持ちのリソースを支払って(譲渡したり消費して)快楽を得ます。
時間と体力を使ってスポーツをして楽しみます。
お腹が減ったらお金を出してパンを買います。
パンを買うお金が無ければ労働して時間、体力、気力をお金に換算してまずお金を得ます。
手持ちのリソースを使っていくので目減りしていきますが、労働をしてお金を補充すれば、お金で解決できるものはお金で快楽を得ることができます。
しかし、スポーツ、旅行、大食い、恋愛、夜遊び、読書などなど、楽しむのに体力や気力が必要になる快楽もあります。
こういうものは体力や気力がある若い内に積極的にやるのが良いでしょう。
お金もある方がより楽しめるとか、お金がなくてできないということもあるでしょうが、お金以外に今持っているリソースが必要なことを探して実行するほうが建設的です。
端的に言うとお金がかからなくて楽しいことをたくさんやれば、必然的に時間、体力、気力を使うので、若い時ならではの楽しみ方ができます。
人間には愚行権というものがあるので、やりたいことはなんでもやればいいでしょう。
ただし、高齢化してくると時間、体力、気力をお金に換算する労働自体が難しくなっていきます。
年金や生活保護という制度がセーフティネットとして存在しますが、得られるお金はそれほど多くありません。
ヨボついているのに生活を切り詰めないと行けないのは精神的に辛いですね。
「自分が労働して稼ぎ続ける」というのは(ほとんどの人には)いつか限界がきます。
投資型欲求実現コース
若くて、リソースが多い内に投資をします。
ここでいう投資とは、資産を投げて(自動的に)お金を生む資産を得るということです。
金融投資、不動産投資が代表的なものですが、作詞作曲、本の印税などに体力・気力を使うことも広い意味では投資と言えるでしょう。
この投資のリターンとしてお金を得ます。
するとお金で解決できる快楽は得られるようになります。
投資が成功すれば自動的にお金が入ってきますし、ヨボヨボになってもお金の心配はいらなくなります。
ただ、逆に得られるものはお金のみということには注意してください。
時間、体力、気力は得られませんのでここで解決すべきはお金で得られる快楽に対してのみ有効です。
つまり
社会人生活がスタートしたときにはお金もあまり持っていないでしょうから、できるだけ単価の高い労働をして自分が使う以上のお金を稼ぐようにするのが先決です。
そして余ったお金を投資に回して、自動的にお金を生む資産を形成します。
すると人生の後半が随分と楽になります。
ただし、お金だけ持っていても、時間、体力、気力が必要な快楽は得られませんので、若いときに労働と投資ばかりするのではなく、ある程度は消費にも回してバランス良く人生を豊かに過ごせるようにしたいですね。