相場のトレンド
相場にはトレンドというものがあります。
上昇トレンド、下降トレンドと言ってどちらかに向かっていくものと、レンジ相場やボックス相場と呼ばれる、方向感を欠いて一定の範囲でうろうろするものがあります。
このブログでは、私がトレンドの変わり目だと感じたときはアラートを発信していきます。
私がどのようにしてトレンド(特に上昇と下降)を感じ取っているかを説明します。
テクニカル分析とファンダメンタル分析
テクニカル分析というものがあります。
過去の値動きをチャートで表し、トレンドやパターンなどを把握し、今後の株価、為替動向を予想するものです。
一方政治経済の実態をベースに将来を予想するものをファンダメンタル分析と呼びます。
テクニカル分析はチャートで抽象化され、政治経済の実態を考慮しないので初心者にとっつきやすく、有効に思えます。
しかし、だからこそこれを信頼しすぎるのも危険です。
あくまでも自分で市場の動きを予想(ファンダメンタル分析)し、それを確かめるために補助的に使うのがよいと思います。
自分が予想する方向感とテクニカル分析が大きく食い違う場合は、もしかしたら考えを修正するべきかもしれません。
急な下り坂、ゆるい上り坂
しばしば株価下落は雪崩のように一気に起きます。
暴落というやつです。
これは投資家心理が損失回避に強く傾くことと、自動的に売り(損切り)をするAIの挙動が連鎖して売りが続くからだと思われます。
心理学で、人間は得することに対する楽観や欲よりも損失に対する恐怖の方が強いということがわかっています。
これと原理は同じでしょう。
対して、買い(株価の上昇)は、じわじわと起きます。
解散した企業は元に戻らない、解雇された人はすぐに再就職できないなど、そもそも悪化した実体経済がそうたやすく回復するはずもないということもあるでしょうし、先程の心理を理解すれば冷え込んだ投資家心理がなかなか温まらないというのは納得できると思います。
このチャートを見てください。
2020年、コロナで暴落したときのものです。
①2/19 下落直前のピーク
②3/23 底を打った
③8/12 2/19と同水準まで回復
とすると、
①−②は下落局面、②−③は上昇局面と考えることができます。
下落は31日なのに対し上昇はその4倍の日数、142日かかったことになります。
このことから、下落の兆候はいち早くキャッチして対処すべきですが、上昇局面ではある程度時間に余裕を持って、確信を得てから参加してもよいと言えそうです。
MACD(マックディー)
2つの曲線があって、それがクロスするときに下降・上昇のトレンドの変わり目がわかると言われているチャートです。
ただ、この年の後半を見るとわかるように頻繁に細かくクロスしたりするので、機械的に鵜呑みにしないようにしましょう。
緑の山に注目してください。
山が中心から遠ざかって厚くなっている間はそのトレンドがより加速し、薄く中心に近寄ってきている間はそのトレンドが弱まってきていると読めます。
RSI
RSIは、株が売られすぎ、買われすぎということを示すチャートです。
30を下回ると売られすぎ、70を上回ると買われすぎと言われます。
では、売られ過ぎのときに買いの調整が入り、買われ過ぎのときに売りの調整が入るのでしょうか?
売られ過ぎというのは投資家心理が冷え込んでいて、みんなが一斉に手を引いている状態です。
その中で手を出そうという人は一定数いるので小さな調整は入りますが、先に述べたように大局的な戻しはゆっくりです。
買われすぎというのはフィーバー状態で、みんながアクセルペダルをふんで株を買いまくっているときです。
「そろそろやばいぞ。ババを引くのはゴメンだ。」と多くの人がチキンレースのように警戒しています。
そういうときにネガティブなニュースが入ると敏感に反応し一気に下落したりします。
このサインだけで大幅下落が起きると言えないかもしれませんが、短期間にネガティブニュースが続けば暴落する可能性は上がるでしょう。
2020年のベストムーブ
結局株価は3月の暴落から元の水準を超えて回復し、さらに大きく上げ続けています。このように一般的に長期保有では多少の暴落は気にせずとも保有し続けていてよいと言われています。
国レベルで衰退したりマイナスのスパイラルに陥っている場合は別として、株式会社など経済の仕組みそのものは大局的に成長し続けるものだと性質上運命づけられているからです。
結果論ですが、それでもポジションを切り替えてうまく波乗りする場合は、このようなムーブがベストだったと言えそうです。(空売りなど想定せず)
手仕舞いのタイミング
2/21 $3,338
- コロナのネガティブなニュースが多くなる。
- MACDがクロスし、下降トレンドに入った。
- RSIも急降下中。
- 下降トレンドでは敏感に素早く反応すると良いでしょう。
再参入のタイミング
3/30 $2,627
- コロナのダメージに対し経済政策が連発しているニュースが多くなる。
- 数字前にMACDがクロスし上昇トレンドに入った。
- MACDの山を見てもそのトレンドが力強くなっている。
- RSIも売られすぎからは脱却し、株に資金が戻り始めている。
上昇トレンドへの反応はじっくりでよいでしょう。
もし3/30の時点で確信が持てないなら、以降4月中旬までMACDの緑の山が高くなっていっているので、そこらへんまで経過を見るのもありかもしれません、