愚者は現物を求め、賢者は概念を求む
帰属意識
人間は社会的な生き物ですから、なにか大きな団体に所属すると安心します。
それは企業であったり、地域社会であったり。
スタジアムのスタンド一丸となってスポーツチームを応援しているとき、人間は幸せを感じます。
それは団体として動いたほうが個人で戦うよりも有利だという感覚が自然と身についているのだと思います。
同調意識
人と同じ格好をして同じことをしていると、間違い無い気がして安心します。
これも帰属意識と似たようなものだと思います。
更には周りと違うことを恐れ、また周りと違う人を周りに同調させようという、社会的な意識が活性化します。
所有欲
ものを所有すると安心します。
ものが完全に自分の思い通りになると考えることで幸せを感じます。
素直になっていい
帰属意識、同調意識、所有欲、これらは社会的な人間の本能から来ている自然な行動摂理だと考えています。
ですが、ネガティブな面もあります。
帰属意識はよそ者を排斥し、
同調意識は同調しない者を排斥し、
所有欲は強奪、脱税など犯罪を犯す原動力に繋がります。
しかし、一方で満たされると幸せを感じるのも事実です。
ですから私は平和的にこれらの欲求が満たされるのならばとことん追求してもよいと考えています。
自分や他者を傷つけるようなことをしない限り、存分に満たして人生を楽しむべきです。
持ち家が欲しい!
持ち家は地域への帰属意識を満たし、周囲との同調意識を満たし、所有欲を満たすための大きな買い物です。
固定資産税を払い続けなければならないとか、全て自分で管理運営しなきゃいけないとか、そういった持ち家を持つことのデメリットがなにもないならば、誰でも欲しいに決まっています。
私だってほしいです。
愚者は現物を求め、賢者は概念を求む
ですが、ちょっとまってください。
資産が少ないときにきつきつの住宅ローンまで組んで持ち家を購入し、その欲求を満たすべきでしょうか?
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
なんて言います。
これは、
愚者は一度経験してみないと理解してうまくやることができない。
賢者は経験せずとも、歴史(他者の経験の参考情報)があればうまくやることができる。
だから、情報をもとに脳内シミュレーションをするなどして、未経験でもうまくやれるようになりなさい。
という教訓です。
(経験から学ぶだけでも十分賢いとは思います。本当の愚者は経験しても学ばない人や、経験から間違った結論を導き出す人ですよね。)
持ち家は現物なので満足度が高い買い物ですが、(大金持ちでもない限り)住宅ローンを組んで購入した途端、(現金を含む)金融資産を失い、資産を増やす手段を失います。
庶民が投資で勝つためには、資産が十分に成長していないときの持ち家購入は諦めて、投資で資産を加速度的に成長させることが必要です。
資産が十分に大きくなれば持ち家を買っても残りの金融資産で引き続き資産を成長させることができるでしょう。
金融資産は現物ではなく数字、概念です。
目の前の現物への欲求に負けず、概念としての資産を増やし続けられる人は賢者と言えるでしょう。
下に紹介するデジタル書籍では、そういう賢者になるための方法を解説しています。
あなたも賢者になれますのでぜひお試しください。